『下克上民主主義』が身近に静かに浸透してます。
テレビドラマ「半澤直樹」効果も十分にあります。



《相方の愚痴から分かった事》

週2回のお稽古バレエスタジオに通う相方の愚痴が、正に日本の組織論として安倍政権で起きたこと(森友事件での下克上=最愛の夫を失った妻の裁判で隠蔽した悪事が暴かれる→たとえ裁判所が隠蔽しても法治国家の否定は事実として確定する)にある意味通じているのではないか?と言う話です。


それで相方の愚痴とは、このコロナ禍のバレエスタジオの発表会(2年に一度)で起きた女子特有の下克上(ちょっとオーバーな表現かも)の内輪話です。

それは、このコロナ自粛下の経済的に厳しい状況にあっても趣味のバレエスタジオの月謝は週2回で1万5千円、週1回で1万円(巷の相場より高い)とコロナ割引など論外です。むしろコロナ対策諸経費分の値上げを検討する始末。また発表会の時は月謝とは別に発表会参加者各自の負担金20万円は大きな出費です。


相方はスタジオ入会時に発表会には出ない事(20万円は払わない事)を前提に入会したので(これ戦略的)、下克上の輪には入らずに冷静に観察者になれた訳です。
また、発表会には出ないけれど女子会の輪から仲間外れにはなりたく無い相方は、発表会の後のお茶代を全額負担する悪賢さの持ち主でもあります。(苦笑)


50代女性は趣味と実益(健康維持)に、発表会と言う名誉は切り捨てて実を取る選択をしている方々が相方だけでないようです。
このスタジオでは月謝制ですが、月謝ではなくチケット制のバレエスタジオもあるそうです。その場合、月々の費用は同じ週2回ではチケット制の方が割高になります。


問題の下克上とは、発表会参加者にはギャラを払って男性バレエダンサーを呼び、男性ダンサーと踊るプリマバレリーナの二人を引き立たせる郡部(ぐんぶ)と呼ばれる「引き立たたせ役」のバレエリーナにも男性ダンサーのギャラを分担させたにも関わらず、更衣室をプリマバレリーナとは別にされ、他のハワイアンダンサー(時間差演舞の男性も混じる)と一緒の大部屋更衣室にされた事に「尊厳を棄損された」怒りを直接バレエ指導をする先生に直言する生徒達を目撃して、師弟関係(絶対の上下関係)が瓦解しているあり得ない状況が展開したそうです。
相方の話では、通常男性バレエダンサーと踊るプリマバレリーナ個人が男性ダンサーのギャラ全額を支払うのが通常のようで、郡部バレリーナにも一部負担させるにも関わらず更衣室が別の差別待遇はヒドイと言う話でした。


相方の通うバレエスタジオだけの話なのか?僕はそんな感覚で見ていました。






上記に関連する過去送信の加筆版です。

友人より頂きました。


45歳の凄腕シェフが「サイゼリヤは飲食業界の理想郷」と断言するワケ
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18804356/?fbclid=IwAR2DV2x2jZOt3wIsVXJa09uskL1DP0tQvk2T38d7vO5dd5bk9ziH26tzUHY

東京・目黒のミシュラン一つ星イタリアン「ラッセ」のオーナーシェフ・村山太一氏は、2017年からサイゼリヤ五反田西口店でアルバイトをしている。村山氏は「サイゼリヤには上下関係がほぼない。高校生からシニアまで、だれもが和気あいあいと働いている。こうした職場を作れるのは、サイゼリヤの生産性が高いからだ」という--。
※本稿は、村山太一『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

《私の感想》
素敵な文章をご紹介頂きましてありがとうございます。ファミリーレストランのキッチンとフロア&レジの世界と1つ星レストランとの違いが明確に色分けされた素晴らしい内容です。

私がデリバリーのバイトをしているのはガストですが、キッチンでの仕事をしていないので重なる分野はフロア&レジです。また、星付きレストランでの仕事は皆無ですから、正確な論評は無理ですが、「幸せ至上主義で効率を上げる」発想には胸を打ちました。「職人のプライドが閉鎖的な階層社会を作って不幸せを自ら作り出している」構図は飲食業界に限らず全ての業界に当てはまるご指摘だと思います。

ここは「飲食業界の職人」を「各業界の経験豊富な多少の権力を有する階層上位者」に当てはめる事が出来ます。「階層上位者であるがゆえの視野の狭さ(ある意味においての甘え?)によって、従属的立場になる階層下位者が不幸せに陥る構図は、正に安倍政権における利権番頭政治(社会的弱者を弱らせ、強者だけで旨味を享受する政治)の視野の狭さに通じます。

この文章で学ぶべきことは「幸せ至上主義の為に階層上位者のプライドを手放して視野を拡げていくしなやかさを、どの様に各々が置かれた立場で実現して行けるか?」だと思います。

正直に言えば、私が20代から繰り返した転職の切っ掛けも正に上記に表現された「組織と個人の有り様」そして「階層上位者のオゴリに起因する視野の狭さ」なんです。

非常に示唆に富んだ内容だと思います。ありがとうございます。





上記の話は、以下に響きます。







経済学者マリアナ・マッツカートがイノヴェイション
の神話を打ち破る。世界はなぜいま彼女に耳を傾けるのか? 
https://wired.jp/membership/2019/12/27/mariana-mazzucato/




企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣る
という神話 
https://amzn.to/3jDpUXy




マリアナ・マッツカート「政府は“最初の投資家”として
革新をリードすべきです」 
https://courrier.jp/news/archives/186992/





NHKオンデマンドBS1スペシャル コロナ危機 未来の選択 「マリアナ・マッツカート~国家は “最初の投資家” であれ」  https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020109255SA000/?np_banID=top_sp0328_109255





この女性経済学者は、「国家の役割をもっと見極めろ」と語っています。国家は民主主義を拡げ、国家と民間企業のシナジー効果を賢く求めたならば、トップダウン型国家権力の大なたを振るうのでもなく、民間企業の市場原理主義に任せるのでもない国の政策が企業の社会責任を誘導すべきであると説いています。

例えば、株主配当第一主義の一例として、企業収益を自社株の買戻しに使う企業にはコロナ助成金を撤廃して給付に濃淡をつけるべきだと語ります。企業収益で自社株を買う行為は、その会社の役員報酬を増やす為だけに行われていて、企業の社会責任を全うしているとは言えないからです。

「国家と企業の信頼関係を高めて行く」指向性は、ある意味NWOの流れでもありますが、コロナ影響下の経済では自然な流れなのかなと感じます。その為にも市民の視野が広がり、民主主義的監視活動が盛んになっていかないと、危ない流れに向かっていきそうです。



以上