心臓カテーテルと下半身剃毛


10月30日未明の夜中0時半頃から、僕は左腕と胸の痛みに必死に耐えていました。その痛みは寝ていられ無い程で、ソファーに座って耐えた方が幾分マシでしたが、痛みが収まる様子も無く、冷や汗が額や耳に流れました。その後も痛みに慣れたようで、痛い事は痛いのですが、布団の中に入りました。
(私の左腕の引きつるような痛みは、放散痛として心筋梗塞には良くあるそうです。人により歯が浮き上がるような痛みなど個人差があるそうです)



布団の中で痛みに耐える時間で、覚えている時間は朝4時でした。知らずに寝入り朝7時過ぎに目が覚めても、冷や汗が出る痛みを10とすると、5~6位の痛みが続き、救急車手配を考えていました。



僕は仕事に出勤する嫁には、悟られないように振る舞いました。彼女も仕事のストレスが溜まっていて、軽度の鬱です。この時点では、まだ、心筋梗塞との診断は出ていません。彼女が出勤した後に、準備してくれた朝食は食べる気にならず、友人から頂戴した微生物由来酵素を口に含むと、その瞬間、痛みがなぜか収まりました。発酵された食品の持つ波動の影響かなと思いました。これは有り難かったです。



痛みが収まったので、救急車は近所迷惑になるので呼ばずに、タクシーで病院に向かいました。その病院は、5年前に中咽頭癌で闘病した病院で、当時のカルテもあるので、対処し易いだろうとの計算からです。




紹介状も無く、症状を告げると、担当看護師さんが、直ぐに心電図を診て下さり、心筋梗塞を疑い、専門医が来られて『心臓カテーテル』と『血液凝固を防ぐ点滴』勧められました。




心臓カテーテルは、初めてでしたが、局部麻酔で行いました。全国何処でも同じようです。
右手の動脈(静脈ではありません)から、管を動脈血管内を通して心臓まで這わせて行きます。手首動脈付近の局部麻酔部位から管を入れますが、全く痛みは感じずに、心筋梗塞の部位を広げる為の治療が二種類施されました。一つ目は、管の先端が閉塞した心臓動脈部分でバルーンの様に膨らみ、血管内部から閉塞部を広げる処置と、ステントと呼ばれる直径3ミリ長さ15ミリの金属を管を介して心臓動脈閉塞部へ運び閉塞させない位置に設置する心臓カテーテル本来の治療が二つ目です。
時間にして、2時間程だったと思います。
心臓カテーテル治療の最中は、縦横無尽にアングルを変えられる2台のレントゲン?が僕の心臓を狙って角度を様々に変えて透過撮影してました。




右手の動脈に入れた管の直径は、3.7ミリ以上だと思います。なぜならば、直径3ミリの金属を管を通して心臓閉塞部へ運んだのですから。




その後の問題は、ステントは金属製で生体内では異物です。その異物に血小板がカサブタのように貼り付く事を予防する為の薬を飲まなくてはなりません。現在処方されている薬は、6種類です。2年後からは5種類に減るようですが、予後の経過でもう少し減る可能性もあります。 薬は、血液サラサラ効果や、心筋の負担を和らげる効果、また、これらの薬の副反応(副作用)を軽減する薬を飲み続ける訳です。主治医の話では、上記の薬をどの位の期間飲み続けるのかは、学会でも定説が定まっていないそうです。まず基本は継続して毎日飲み続ける事とご理解下さいとの事でした。薬代も毎月1万円を超えるようです。



尚、リハビリも12日前(心臓カテーテルが30日でしたからその2日後)から、始まり50メートルを2回歩行して、血圧・脈拍を測り、歩行フラつきも無く血圧・脈拍も正常なので、トイレ迄歩行可となり、本日は100メートルを2回歩行して、同じように問題無しと判定され入院病棟の同じ階なら何処でも歩行可と判定を頂きました。 本日は、300メートルを歩きその前後の血圧と心電図を測っています。病院内は歩行自由となり、11月7日からは点滴も取り外し、シャワーも浴びています。



それで、何故陰毛剃りをやるのか?に関してですが、稀に右手・左手の動脈が使えない人が居て、その場合太もも付け根の動脈から心臓カテーテルを行うのだそうです。 その時には止血や心臓カテーテルを安定させる為に、下半身に強力な粘着テープを貼付けるので、毛があると、剥がす時にかなり痛いそうで、その為の準備だそうです。今現在、僕はパイパンならぬ、パイチンです。(笑っ)




それで、担当医師より『当初の想定よりも軽度な心筋梗塞でした。しかし、安心は出来ません。排便・排尿時に力まないで下さいね』と言われました。


と、言う訳で心筋梗塞で11月10日迄入院してました。


あと、書き忘れてましたが・・・。
右手の動脈(心臓カテーテル)。
左手の静脈(通常の点滴)
左手の動脈(Aラインと呼ばれる24時間血圧測定用と採血を時間を開けて何度もするのでその度に注射針を刺さなくて良い為の点滴に似たモノ)
上記の3箇所の血管に針や管が繋がっていました。
それ以外には、心電図を24時間測りデータをナースセンター迄飛ばす装置を胸に付けてます。
今現在は、心電図のみです。


※なぜ、時間を開けて何度も採血するかと言うと、心筋梗塞で心筋が破壊された場合、特有の酵素が出るからで、その出方を見る為だそうです。



退院は、11月10日(金)でした。その前日に12日間の入院費用概算額を口頭で聞きました。3割自己負担の額は、54万円。つまり、健康保険が効かなければ、180万円って事です。それで、高額医療限度額認定証を勤務先の健保組合から取り寄せて、提示したところ20万円になりました。

高額医療限度額認定証は、3割自己負担の金額が、1ヶ月当たり8万円を超える部分に対してかなりの値引き補正をして頂ける制度ですが、僕の場合、10月30日に入院即日に心臓カテーテルをして、11月10日迄入院したので、10月30日〜31日分と、11月01日〜10日分それぞれに8万円迄は大幅値引き対象では無いので、心臓カテーテルを11月01日にしていれば、もう少し安くなったようです。これは、運ですね。

皆様も、中性脂肪の数値が高い脂質異常とか、血液中の善玉コレステロールの比率が低く、悪玉コレステロールの割合が高い体質の方は、動脈硬化になり安く、心筋梗塞脳梗塞等々の疾病に成り易い体質ですので、充分にご自愛下さいませ。

私の様に禁煙して25年も経ち、アルコールも殆んど飲まない人間でも、食生活から見直して塩分と脂質の取り過ぎが心筋梗塞の要因となった様です。

入院中の栄誉指導で、脂質や塩分に加え、糖質も抑える食生活を指導されました。ご飯も毎食お茶碗一杯迄(150㌘)です。入院食に慣れた私は、12日間で5キロ痩せましたが、更にもう5キロ痩せるように目標設定して、ご飯の量や野菜の摂取を心掛け、食事一口当たりの咀嚼回数を増やして、満腹中枢を刺激し、少量の食事量で満足するように意識しています。現在のところ、継続出来ています。


また、リハビリも進み、本日は3000メートルを歩いても、息切れ一つ無く楽しく過ごせました。
恥を晒して、私の経験を皆様の参考に出来たら幸甚です。







以上、経過報告です。